崩壊する時間#512
三厩:青森県津軽半島
夜の色は 龍飛に落ちて
白神は 潮かげ遥か
記念(かたみ)なし 昼の彩雲
雪や山や 都を遠み
遊子一人 此の岸に立つ
心なき 網引きのひびき
ざざんざの 波をも数ふ
かかる夜に 失恋の人
接吻を 唄ひやすらん
かかる夜に 世捨人等は
数え飽く 死に行く足並み
雲厚し 三厩の沖
暴露台の 光は淡し
難破舟 骨寒く寄す
冬の夜を 思へば悲し
青森埠頭の歌:秋田雨雀
by duffyseafour | 2019-05-20 00:00 | 写真 | Comments(2)
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enzo_morinari at 2019-05-20 06:58
もはや、”崩壊する時間アート/Breaking Time Art”という新しいジャンルが確立した。
寄せ返す波音だけが時間の経過を教え、長くは「崩壊する時間のつらなり」が劣化し、朽ちていき、ついには跡形もなく消滅することで、われわれは「盛者必滅、会者定離」の理を知る。聴こえるのは祇園精舎の鐘の声と諸行無常の響きと波音だけ。沙羅双樹の花の色さえ失われるのだと。
*使用許諾をお願いいたします。
寄せ返す波音だけが時間の経過を教え、長くは「崩壊する時間のつらなり」が劣化し、朽ちていき、ついには跡形もなく消滅することで、われわれは「盛者必滅、会者定離」の理を知る。聴こえるのは祇園精舎の鐘の声と諸行無常の響きと波音だけ。沙羅双樹の花の色さえ失われるのだと。
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duffyseafour at 2019-05-20 07:24